譲れない条件をピックアップ

ただ漠然と「転職したい」と思いながら求人サイトを眺めるのも問題があるとは言いませんが、それだとただの観察となってしまい、効率のいい情報収集とするのが難しくなるでしょう。
転職自体をまだ迷っている状態であっても、ある程度は条件を固めてから求人サイトと向き合うことをおすすめします。

絶対に譲ることができない条件と、できればこうであって欲しいと考えているポイント、この2つに分けて考えておいてください。

前者には、例えば診療科目働く地域などがあります。
診療科目や専門分野は明確にしておかなければ膨大な求人を絞り込めませんし、働く地域なども都道府県、あるいはその中でも勤務可能な範囲をできる限り絞り込んでおかなければ求人数を限定できません。
また、いい案件があったと思っても遠く離れていると転職するのが難しくなるため、明確にしておかなければならない項目となってきます。

できればこうであって欲しいと考えているポイントには、例えば施設形態などが挙げられるでしょう。
本当は病院で働きたいが、その他の希望がクリアできるのであればクリニックでも構わない、そんな風に考える医師もいるはずです。

医師募集の求人は非常に多いため、その数を絞り込むとともに転職というものをリアルに考えるためにも、条件を明確にしておくことが求められます。

  職場環境の良し悪しを見極める

妥協できる範囲も整理しておく

譲れない点についてはそのままで求人サイトと向き合っていっても問題ありませんが、できればこうであった欲しいと考えているポイントや、医師募集の求人に掲げられているその他の項目については、妥協できる範囲を整理しておくことも重要です。

上で挙げた施設形態の例などもそれに当てはまるでしょう。
給与額にこだわりを持ちながら医師求人を探す場合、給与額が高くなればなるほど、経験であったり施設であったり勤務形態であったりのハードルが高くなるもの。

そのため、給与額については妥協せざるを得ないケースも出てきます。
どこまでであれば妥協できるのか、現在の年収を下回ったら転職できないと考えるのか、それとも、他の項目に納得できるのであれば100万円ダウンまでは妥協できるなどと、譲れる範囲を整理しておきましょう。

当直は止むを得ないがオンコールは避けたい、手術にも入りたいが外来のみでも可など、人によって妥協できる範囲やボーダーラインも異なります。
自分にとってのそれはどこなのかを整理しておくと、転職の準備も一気に進むことになるでしょう。

医師募集の求人を見るとき、必ずチェックすることになる諸条件。
この整理なしに転職するなどあり得ません。

自分と向き合い、市場価値やニーズなども考慮しながら整理し、無駄のない転職活動を目指してください。

  譲れない条件と妥協可能な条件を整理する

ネットで調べる場合は口コミを参考にする

ネットをフル活用し情報を集めること

特に何のコネクションも持っていない医師はもちろん、たとえ他の医療施設や医師との交流があり、そこにある程度のコネクションが構築されていたとしても、今の時代、インターネットを利用せずに転職を試みるのは無謀です。

ネットが普及していない時代であれば、そうした横や縦のつながりによって転職先を決定することも考えられましたが、今ではそれ以上の情報がネットで入手可能。
それを完全に無視するということは、自分の将来の可能性を完全に狭めることにも繋がってしまうのです。

インターネットをフル活用し情報を集めましょう。
それは医師募集の求人を専門的に取り扱っている転職サイトなどの利用はもちろんですが、一般の人が書き込める掲示板や口コミサイト、医療従事者がネット上のコミュニケーションに活用しているサイトなども含みます。

掲示板や口コミサイトをチェックしてみると、利用者の素の言葉を垣間見ることができ、そこからは、医師募集の求人などからは得られない情報も獲得することができるのです。
ネットで調べることは、まさにこうした情報までをも獲得できる部分にメリットがあるわけですから、それを活用して転職活動に活かさないのは非常に勿体無い。

集められる情報はとにかく入手し、それから整理していく、これが医師の転職活動に必要であることは間違いありません。

口コミや評判から内情が透けて見えることも

さすがに掲示板や口コミサイトまで利用するのは面倒である、意味がないなどと感じる医師もいるでしょう。

しかし、こうした掲示板やサイトからしか得られない情報があることを認識しておくべきです。

医師募集の求人を見ると、どうしても良い印象を抱かざるを得ません。
それは、医療施設側が、そのように求人を作成しているからです。

しかし、ネットで調べると意外な事実がわかることもあります
「この病院で働いていたけど、労働環境が悪過ぎた」などというリークも見つけられるでしょう。
実際に働いていた医師や看護師以外にも、「あの診療所に通院していたとき、あからさまなパワハラを目の当たりにした」などと、患者目線での書き込みも入手できるかもしれません。

つまり、医師募集の求人のみではわからない医療施設の内情や人間関係、診療技術などがネットで調べることによってわかることも多々あるのです。
いくら条件が良くても人間関係が悪ければ転職する価値は薄れます。
もっと言えば、人間関係や労働環境が悪いがゆえに、条件が良いのかもしれません。

そうしたことが推測できるのも、ネット上に挙がっているあらゆる情報を集めるからこそ。
転職の際にはこうした点にも注目し、情報を集めていきましょう。

知人の医師に相談するのも良し

信頼できる医師から情報を集める

医師が転職を真剣に考え行動に移す際には、インターネットを利用して情報を集めるのが、最も手っ取り早く、そして多くの情報が得られる手段となります。

しかし、情報というのはあらゆる方面から得なければその内容は偏ってしまうため、同僚に聞く、知人に聞く、先輩に聞くなど、身近な人から情報を得る行為も重要な意味を持ってくるでしょう。
医師募集の求人のみで全てを判断するのはNGなのです。

知人に聞くだけで判断するのも当然危険。
しかし、信頼する医師から得た情報は、その信憑性という意味では非常に高いものとなるはずです。
転職活動に何らかの影響を与え、それが良い方向へ進む可能性を広げてくれるのではないでしょうか。

希望する診療科に携わったことがある医師や、その事情に詳しい知人に聞くと、よりその希望する診療科のことが把握しやすくなるかもしれません。
特に転科を希望している医師は未経験の分野に飛び込むことになるわけですから、経験者やその分野に詳しい医師に話を聞くことで大きな判断材料を手に入れることができるでしょう。
(転科した医師の一例:http://www.med.kobe-u.ac.jp/rad/nyukyoku/tenka.html

医師に限らず、看護師など他の医療従事者にも話を聞いておきたいところ。
知り合いがいるのであれば、積極的にコンタクトをとるようにしてください。

  転職を経験した医師の体験談

事実と噂の選別を丁寧に行うこと

知り合いの医師や看護師に相談し、そこから情報を得ることはもちろん重要ですが、それを全て鵜呑みにしない意識も持っておきましょう。
疑えという意味ではありません。
個人的感想や個人的な感覚でアドバイスをしてくる人もいるため、それが事実なのか、それとも噂の範疇(はんちゅう)なのかの見極めや選別を丁寧に行う必要があるのです。

もし噂に過ぎない話を事実だと受け止め転職活動に反映させてしまえば、後悔するのは自分自身。
それを避けるために、情報の選別はシビアに行わなければなりません

体感や価値観は人それぞれであることも念頭に置いておくこと。
それが事実だったとしても、人が変われば感じ方も変わってきます。

例えば、希望する診療科や医療施設の労働環境に対し、「あそこは避けておいた方がいい」と言われたとしても、それはその人個人の感想であり、実際に働いてみたら自分自身は転職前よりもずっと良い労働環境だと感じるケースも少なからずあるのです。

身近な人を中心に転職に関して相談することは非常に重要な行為です。
それ以上に大切にしたいのが、ここで説明した情報の選別。
この部分を見誤ると転職に失敗するリスクが高まるため、十分に気をつけておかなければいけません。

  少しでもリスクを下げるには実際に自分の目で確かめること